牧草地帯の真ん中　南美深駅

◆牧草地帯の真ん中　南美深駅

名寄駅を出ると、宗谷本線沿いは、美深駅まで秘境地帯が続いているようだ。智北駅を出て、次の南美深駅まで民家らしい民家は、ほとんど見受けられない。たまに、農家の建物が見えるくらいで人の気配が皆無だ。市道?を宗谷本線沿いに美深方面に進んでいくと一面の牧草地帯の真ん中に南美深駅はあった。秘境駅によくある朝礼台ホームが暖かく出迎えてくれた。独特の雰囲気を醸し出す秘境駅の風情がこの駅にはあるようで、360度見渡す限りの牧草地帯が心和ますようであった。

駅周辺には、数件の民家があるが、国道からは離れたところに位置する駅なので、車もたまにしか通らない至って静かなところだ。

しばらくすると、警報機が鳴り始めた。駅に着たときには、いつも先に時刻表を見るのだが、停車列車は無いはずだがと思っていると、キハ54がやってくるようだ。普通列車のようだが、この駅には停車せず、猛スピードで駆け抜けた。普通列車さえ通過のダイヤらしい・・・キハ54の風切音だけが空しく聞こえるそんな駅だった。