秘境地帯への入り口の筬島駅

◆秘境地帯への入り口の筬島駅

黒そばの味がまだ口の中に残る音威子府駅を後に、次の筬島駅に向かう。駅を出るとすぐに旧天北線沿いを北上する国道275号線と40号線とが分岐する。宗谷本線は40号線沿いを通っている。40号線を進むとすぐに天塩川に掛かる橋を渡って国道は天塩川の西側を北上する。一方、宗谷本線は天塩川の東側を川に沿って稚内方面に北上するようだ。ここからは、宗谷本線の真髄ともいうべき、屈指の秘境地帯の入り口となる。筬島の集落は、天塩川の東側にあるようで、40号線を北上していくと「筬島→」という案内板があった。その案内板どおりに行くと、大きな橋を渡って天塩川の対岸にある筬島の集落に着いた。駅もすぐにわかった。駅舎は貨車駅となっていて、旧駅舎は存在しないようだ。かつては2面2線のホームがあったそうだが、現在は1面1線に縮小されている。国道は対岸を通っているため、ここ筬島駅周辺は非常に静かなところで心洗われる気がする。そんな清清しい雰囲気があふれている駅であった。そしてここから先の宗谷本線は、超秘境地帯へと続くのである。