音威子府駅 (宗谷本線)

◆名物の黒そばをいただいた音威子府駅

黄色い駅舎の咲来駅を出て、マイビンボー旅は次の音威子府(おといねっぷ)駅に向けて出発した。国道40号線を北上すると、程なくして音威子府駅に着いた。ここ音威子府村は、林業が盛んな土地柄で立派な駅舎はもちろん木をふんだんに使ったすばらしい建物に建て替えられていて、バス会社も併用する交通の総合ターミナルに生まれ変わっているようだ。かつて、この駅から分岐していた天北線は1989年に廃線となっているが、そんな過去があるとは思えないすごく立派な駅舎のようだ。駅舎内には、名物黒そば屋と天北線資料館があるが、まずは資料館に入ることにした。かつての日本最北ローカル線は1989年仁幕を閉じているが、その資料が整然として並べられている。どれもこれも鉄道ファン必見のアイテムが所狭しと並んでいるのが印象的だった。そして、黒そばの誘惑に駆られながらも先にホームに出てみることにした。2面3線のホームだが、立派な駅舎とは裏腹に、跨線橋やホームの屋根は、今も昔のままでわずかながら、歴史を感じるのであった。数年前、ビンボー旅を始めるきっかけとなった鉄道12000km最長片道切符の旅の関口さんもこの駅で途中下車し、黒そばを食していたのを思い出し、絶対ここで黒そばを食べてやろうと思っていた。駅に来る人は少ないが、来る人みんながここの黒そばを食べていくのが印象的だった。今回のビンボー旅のひとつの目標が達成でき、自己満足に浸るのであった。

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