北防波堤ドーム (稚泊航路)
◆最北の鉄路跡の北防波堤ドーム
日本最北の駅は稚内駅だが、そこより北に鉄路はあったことは鉄道ファンならご存知だと思う。そう、戦前はここ稚内駅から北に約数百メートルのところにある稚内港から、樺太に向けて鉄路が伸びていたのだ。終戦後、ソ連領土となった樺太には、もうここから稚泊航路を行き来する連絡船は出ることはもう無い。そしてその最北の鉄路跡が、北防波堤ドームなのだ。しかしもう外は真っ暗で、ほとんど何も見えない。仕方が無いのでここ稚内港の片隅で、野宿を決め込んだのだった。
朝起きて、まず最初に見た印象は、戦前のものなのにかなり新しそうだったことだ。コンクリートなんかは、つい最近のものようでとても64年以上前のものとは思えない気がする。おそらく修繕工事が行われ、稚内の観光スポットとして復興したのだろう。ケチを付ける訳ではないが、こういう改修され新しくなったものには、私はあんまり魅力を感じない。戦前の当時のままの姿が見たかったのだが、それは無理な話なのだろうか。ピッカピカのこの北防波堤ドームだが、なにか作為的なものを感じ、魅力半減であった・・・
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